4.2日目夕
●●●セッション3日目
イヴァン:ん~…おはよう…
ギルベルト:おは!よう!!
イヴァン:むにゃ…(※KP寝起き)
ギルベルト:俺様のことしっかり起こしてくれ…!
イヴァン:はっ…そうだった…
KP:再開していくよお~
KP:いあ!いあ!
ギルベルト:くとぅるふ!
KP:--------------------------
KP:【BGM:夜の街/Debussy:Prélude à "L'après-midi d'un faune" [Arr.Ravel] 】
KP:
KP:君は恐ろしい夢から目を覚ました。
KP:いや、正確には覚醒できてはいないのかもしれない。
KP:遠くでイヴァンが君を呼んでいる。君の体が揺り動かされている。
KP:しかし君は、夢の中で君を蝕んだ感覚に、いまだ意識をとらわれたままである。
イヴァン:「ギルベルト…ギルベルト…?大丈夫?」
ギルベルト:ビクッと身体を跳ねさせて、目を見開くけど焦点は遠くにある。逃げるように身体を捻るけど、イヴァンの身体にぶつかったあたりで身体を縮こめて、そのまま動かなくなる。
イヴァン:「起きた?うなされてたよ……ギルベルト…?」目を開けたから一瞬ほっとするけど、反応がないから顔を覗き込む
イヴァン:「だいじょう、ぶ…?」頰に手を添えてそっとこっち向かせる…。
ギルベルト:動かされるままに頭はイヴァンの方に向く、けど目の前のイヴァンを認識していない。まばたきを繰り返し、唇が何事かを呟こうと戦慄くけど自由に動かせない。カタカタと身体が震える。
イヴァン:「ギルベルト…どうしたの…お、お願い、しっかりして…」異常に気づいて、慌ててぺたぺた頰とかおでことか触ってから、抱きしめてぎゅうぎゅうする…
イヴァン:背中さする…
イヴァン:「僕、ちゃんといるから…だいじょうぶだから……こわかったら、こわいって言っていい、から…」さすさす
ギルベルト:「っ…し、に…たく…な……」頭の中はこわい、こわい、気持ち悪い、死にたくない、でいっぱいになってる。
イヴァン:「うん…うん…だいじょうぶだよ…お願い……」
イヴァン:精神分析する…
イヴァン:CCB<=70 【 精神分析 】
Cthulhu : (1D100<=70) → 71 → 失敗
イヴァン:ああ~~~!?
ギルベルト:(妖怪…!)
KP:あ~……そしたら…時間経過で回復するまで、9分ほど君はイヴァンの腕の中でただただ震えているだろう
イヴァン:ごごご、ごめんね……
ギルベルト:ぷるぷる震えながら小さくなってる…。
イヴァン:涙目で抱きしめて、あちこちさすったり頰すり寄せたりキスしたりしてる…うっうっ…
イヴァン:「しなない…しなないから…。そんなこと、わ、わかんないけど…そんなこと、させないから…。」
ギルベルト:イヴァンが色々してくれてるのに憶えてられないのだけ…、なんか損した気分だな。
KP:反応示せないだけだから、我に返って、何されてたか自覚してもいいんだよ…?
ギルベルト:そうするか…。
KP:イヴァンは半ばパニックだけど、君に体温を分けるようによしよしし続けてくれてるから、適当なところで我に返っていいよ~
ギルベルト:身体の感覚が戻ってくる。ほぼ反射みたいにイヴァンの目元に手を伸ばして涙擦ってやる。
ギルベルト:「イ…、ヴァ…ン…。」舌がもつれながらようやく名前を口にして、ぽろ…と涙が落ちる
イヴァン:「…! ギルベルト…?」
イヴァン:「僕がわかる…?だいじょうぶ…?だいじょうぶ、だから…」それ見て、力一杯ぎゅうぎゅう抱きしめる
イヴァン:え~~ん不安だったからもうソファに押し倒しちゃえ!
ギルベルト:「ごめ…っ、……ぅ…。」押し倒されたままイヴァン見上げて、涙堪えきれなくなる。必死に縋り付いて嗚咽をもらす。
イヴァン:「なんで謝るのぉ…う、うっ…。こわかったんでしょ…言ってよ…。」
イヴァン:両手で前髪あげて、目元にたくさんキスしてあげるから…。うう、精神分析成功しておきたかった
ギルベルト:「や、いやだ…っ、…こわ、こわい…っ、いやだ…。」ぼろぼろ涙こぼして滅茶苦茶に首を振る
イヴァン:「うん、僕も、こわい、よ…。一緒だから…。」やさしく体重かけて、落ち着くまで撫でててあげるね…。肌の出てるとこ、掌であっためてあげる…。
ギルベルト:「イヴァン、いやだ…一緒に、いたい……」イヴァンの匂いとか体温とか、少しずつ染み込んできて落ち着いてくる。ぎゅっと回した腕で何回もイヴァンの背中を辿る。
イヴァン:「うん…ちゃんといるよ…。わかる…?」
ギルベルト:「……わかる。」すん…と鼻先寄せて深呼吸する
イヴァン:「うん…僕のことだけ、見てて…。だいじょうぶだよ…。」涙ぬぐって、キスしてあげるね
ギルベルト:「……だいじょうぶ。」噛みしめるように呟いて、首元に腕絡ませて引き寄せる
イヴァン:「うん…。」ぎゅうぎゅう
イヴァン:少しは、お互い落ち着いてきたかな…。またこわい夢、見たんだろうなって思ってるから、こっちからはどうしたのかは訊かないけど。
ギルベルト:「……眠りたくねぇ。」
イヴァン:「ん…?」
ギルベルト:「また、夢……、夢?本当に…?」耳に手をやって強く擦る
KP:特に君の手は異常を感じない。
イヴァン:「…そっか。」
イヴァン:「おやすみとはいえ、寝ないと、身体…壊しちゃうよ…。だけど…僕もあの夢はもう見たくないや」
ギルベルト:「頭に…なにか、入ってきて…、何かが、もう…いるの、かも…。」最後は声が震えて消える
イヴァン:「……」
イヴァン:「ごめんね…僕が、もっと、何かしてあげられたらいいんだけど…」
イヴァン:「もっと、君を、守ってあげられたら…。」
ギルベルト:「まだ憶えてる、イヴァン…忘れてない。全部、大丈夫だ。…死なない。」擦り寄って大きく息吐く
イヴァン:「うん…。僕、本当は、君のこと……」
ギルベルト:「…ん?」
イヴァン:そこまで言って、何回かまばたきして、ぎゅうって抱きしめる「……ううん。何でもない。」
イヴァン:誰にも触らせたくない、なんていうのは、ちょっと思いつめすぎだよね…。
ギルベルト:「何でもないって、顔じゃねぇけどな…。」ぐっと顔上げて唇合わせる。
イヴァン:「ん~……」
イヴァン:「本当は君のこと……すっごく愛してるってこと、かな…。」
イヴァン:「だいじょうぶだよ、今の君は、ちゃんと、君だよ…。」
ギルベルト:「ん、ありがとな。元気出た。」ぽんぽん、と背中撫でて笑ってる
イヴァン:「そう…?よかった…。」
ギルベルト:そろそろ空腹思い出して腹が鳴るくらいの余裕出てきそうだ。
KP:そうしたら…ちょっとここで<幸運>振ってくれる?
ギルベルト:CCB<=60 【 幸運 】
Cthulhu : (1D100<=60) → 41 → 成功
KP:では…。また、不意に、奇妙な音が部屋に響く。ぱきり、みしり。
KP:今度は耳をすまさなくても気づくぐらい、大きな音だ。
ギルベルト:「…っ!」身体が強張ってきつくイヴァンにしがみ付く
イヴァン:「ん……また…?」顔を上げて、机の方を見てみる
KP:机に視線をやったイヴァンは、そこでの異変に気がつく。
イヴァン:「え、えっ…?な、何…」
ギルベルト:「……なに?」倣って横目で机の方を見る
KP:その場所に視線を走らせた君は、奇妙な光景を目にする。
KP:ぱきり。みしみし…。軋む音を立てて、君の家の中で奇妙なものが成長している。
KP:リビングの隅の、机や本棚がある一角…普段はイヴァンが私物を置いたり、書き物をしているあたりだ。
KP:先ほどまではそこになかった、透明な、水晶に似た『何か』が机の上に鎮座している。
KP:【C:結晶】
KP:飽和溶液の中で育つ結晶のように、それは音を立てて今もその大きさを増していく。今は、ひとかかえほどはあるだろうか。
イヴァン:「な、なにあれ…?」
ギルベルト:「わ、わかんねぇ…、水晶?」近寄ってみたい、放ってもおけないしな
KP:近づけば氷のような冷たさを感じる。君の生活場所に我が物顔で鎮座する見慣れない存在。<SANc 0/1D3>
イヴァン:CCB<=66 【 SANチェック 】
Cthulhu : (1D100<=66) → 53 → 成功
ギルベルト:CCB<=65 【 SANチェック 】
Cthulhu : (1D100<=65) → 29 → 成功
イヴァン:「え、え~……僕、何か変なもの拾ったっけ…?」
KP:あそこに何があったか…君が自力で思い出すなら、イヴァンの持ち物に興味があったか<博物学>で振ってみて。
ギルベルト:「なにか…?」
ギルベルト:CCB<=40 【 博物学 】
Cthulhu : (1D100<=40) → 2 → 決定的成功/スペシャル
KP:君はイヴァンの蒐集品に日頃から興味があったみたいだね!思い当たるものがある。
KP:あのあたりにはイヴァンの蒐集品を入れた小さな標本箱が積んであったはずだ。現に、大きさを増しつつある結晶に押し出されて、木製の小さな箱たちの幾つかが机周りに散らかっている。
KP:蒐集品は掌に乗る小さなものばかりだったが、鉱石の結晶や美しい石、硝子片なども含まれていた。
KP:そして大きさこそ異なるものの、今目の前で質量を増していく水晶めいたものによく似たものをイヴァンが拾っていたことをはっきり思い出す。
KP:それは、親指の爪ほどの大きさの水晶片だった。いつだったかイヴァンが海で拾って、君の掌に乗せた。それはひんやりとした冷たさを持つ石だった。
ギルベルト:「あのあたりは、ほら…標本箱おいてただろ?結晶とか石とかいれてた、そのひとつ…だよな?」
ギルベルト:「ほら、やっぱり…こんなの拾ってただろ。」
イヴァン:「ええっ……で、でも、おっきくなるなんて…き、聞いてない…!」
ギルベルト:「だよな…!え、どうすんだこれ?」まだでかくなってるのか?
KP:みるみる…とは行かずとも、徐々にみし、ぱきぱき…と軋む音を立てて、その大きさは増している。
KP:ひんやりと氷のような冷気が、君たちのいるところにも伝わってくるだろう。
KP:そして近づけば、空気が重たくなったような、まとわりつくような不可思議な感覚を覚える。行動に支障はないが、なんとなく不快だ。
ギルベルト:「す、捨てる!スコップで、外に…!」
イヴァン:「あ、な、なるほど…?」
KP:スコップ、持ってこられていいよ。再び戻ってくると、また一回り大きくなっているように思える。
ギルベルト:持ち上げられそうか?
KP:まず、二人して近づいて…<アイデア/オカルト>どっちか好きな方を振ってくれる?
ギルベルト:俺様、絶対にオカルトは振らねーからな!
イヴァン:僕は…?どっちふる?
ギルベルト:ふたりでアイデア振る
KP:どうぞ
ギルベルト:CCB<=90 【 アイデア 】
Cthulhu : (1D100<=90) → 34 → 成功
イヴァン:CCB<=50 【 アイデア 】
Cthulhu : (1D100<=50) → 67 → 失敗
KP:
KP:【BGM:奔走/Debussy:Suite bergamasque No.4 “Passepied” 】
KP:ではギルベルトは気づいてしまう。
KP:ざわり。何かが君の頬を撫でた。
KP:それは細長い紐のような、目には見えない『何か』だ。
KP:君が一歩近づくごとに、『それ』は本数を増し、さわさわと君の柔らかい部分を撫でる。頰や首筋、耳…。イソギンチャクの中のクマノミはこんな気持ちだろうか。
KP:それは君が結晶に近づくのを拒むようでもある。<SANc 1/1D4+1>
KP:さっきのC補正、ここで使ってもいいよ。SANcに+10していいよ
ギルベルト:CCB<=(65+10) 【 SANチェック 】
Cthulhu : (1D100<=75) → 68 → 成功
KP:SAN-1で64
KP:水晶は重く歪な形であるため、そのままの状態で全部を持ち運ぶことは難しい。
KP:ただ、スコップの先でつつけば、案外脆そうだということがわかるね。
ギルベルト:「っんだよ、邪魔すんな…!」舌打ちしてスコップをぶんと振り回す
イヴァン:「えっ?!あ、ごめん?!」一歩飛び退く
ギルベルト:「悪い、違う…イヴァンじゃねーよ。」
イヴァン:「うん…?」
ギルベルト:「…いい、気にすんな。」
イヴァン:「う、うん…?どうする…?だんだんおっきくなってるみたい…」
ギルベルト:「崩して、ぶん投げる…!」
イヴァン:「な、なるほど…?」じゃあ僕もなんか持ってくるね…。手頃なもの…トンカチとかでいい?
ギルベルト:これ、逆のほうがよさそうだな?
KP:対象は動かないし、特に技能振らせないから、好きな獲物でいいよ?
ギルベルト:じゃあ、問題ないな?
KP:それじゃあ、二人で結晶を破壊してみる、でいい?
ギルベルト:だな。砕いて捨てるぜ!
KP:硬いもので叩けば、結晶は脆く、容易く砕けてしまうことがわかる。
KP:光を反射し、欠片がきらきらと散らばる。
KP:小さなものはドライアイスが小さくなるように、室温によって昇華して消えていく。
KP:大きな塊はみしみしと、氷が温度変化で立てるような音を発しているね。
ギルベルト:これ、細かく砕くだけで大丈夫そうか?ドライヤーで温風当てたり
KP:試してみてもいいよ?
ギルベルト:細かめに砕いて、温めてみるぜ。
イヴァン:あ、じゃあ僕ドライヤー持ってくる?
ギルベルト:ん、そうだな。頼む。
ギルベルト:靴下が溶けるかもしれないけど室温も上げるぜ!
KP:にゃ、にゃあ~
KP:では、宣言通りの作業が行える。
KP:君たちが作業を進めていると、不意に異変がある。
KP:結晶の周囲の重たい空気が、ざわりと脈動し、何か無数の細長いものが君たちの腕を、顔を撫で、押し戻そうとする。
KP:だが行動を阻害するほどの力はないらしい。ただひたすらに『それら』は君の身体の表面を重たく蠢いている。<SANc 1/1D3>
ギルベルト:CCB<=64 【 SANチェック 】
Cthulhu : (1D100<=64) → 4 → 決定的成功/スペシャル
KP:ただし先ほど<アイデア/オカルト>で体験していないイヴァンは<SANc 1/1D5+1>
イヴァン:CCB<=66 【 SANチェック 】
Cthulhu : (1D100<=66) → 34 → 成功
KP:ギルベルトはSAN63、イヴァンはSAN65
イヴァン:「う、うわ…」
ギルベルト:「っ…さわんな!」ぶんぶん腕振り回すけど当たらないんだろ
KP:そうだね、重たい空気を切る感触だけがあるだろう。
KP:それでも怯まずに作業を続けていけば、結晶はだんだんと熱に負けて小さく、そして消えていくだろう。
KP:多少の時間はかかるが君たちはその結晶を完全に溶かすことができる。
KP:最後に残った薄片が、温度の変化に耐えられずぱきり、と音を立てた。
KP:その瞬間、君たちの顔に何か重たい空気の層が触れた。喩えるならば目に見えない巨大風船を押し付けられたような。
KP:二人とも<目星の半分>をどうぞ
イヴァン:CCB<=(91/2) 【 目星/2 】
Cthulhu : (1D100<=45) → 68 → 失敗
ギルベルト:CCB<=(85/2) 【 目星半分 】
Cthulhu : (1D100<=42) → 65 → 失敗
KP:では……君たちはその『何か』を目視することは免れた。
KP:しかしそれも一瞬で、最後の薄片が溶けると同時に霧散してしまう。
KP:
KP:後にはぽかんとした顔の君たちと、散らかった君の家だけが残るだろう。
KP:ぱきり。凍った窓が、室温に負けて音を立てた。
KP:窓の外では、いつの間にか雪が止んでいた。
ギルベルト:「いなくなった…、のか?」
イヴァン:「……か、な…?あ、雪……止んだみたい。」
KP:
KP:そういうわけで、君たちの家を局地的に襲った異常気象は、終わりを遂げた…。
KP:『我が家の温度』トゥルーエンドだよ~
―――――――――――――――――――――――――――――――
2日目朝<< indexへ >>シナリオ背景/成長処理