5.2日目夜
ギルベルト:1番からいくぜ
KP:わかったよ
ギルベルト:聞き耳はする
KP:どうぞ。イヴァンもする?
ギルベルト:正直、失敗したら補助してほしい
ギルベルト:CCB<=65 【 聞き耳 】
Cthulhu : (1D100<=65) → 70 → 失敗
どどんとふ:シークレットダイス
SCCB<=45 【 聞き耳 】
Cthulhu : (1D100<=45) → 87 → 失敗
イヴァン:シークレットダイス
イヴァン:「…うーん、何も聞こえない、かな…」
イヴァン:「…僕が開けようか?」
ギルベルト:「いや、いい。俺が開ける…」
ギルベルト:あけるぜ
KP:はい。
KP:「1」の扉を開けると、冷たい空気が君たちを包むだろう。
KP:目に飛び込んできたのは人、人、人。ずらりと人間が横たわっている。
KP:しかし驚くべきことはそこではない。寝かされている人間たちすべての顔が「同じ」であるということだ。
KP:その顔に、君たちは見覚えがある。まさに先ほど、君たちが縛ったあの男そのものだ。
KP:男たちの顔は青白く、彼らが息をしていない…生きてはいないことは目にも明らかだった。奇妙な状況に出会った君たちは<SANc0/1D3+1>
イヴァン:「………」
ギルベルト:う、動き出したりしねーよな…
イヴァン:CCB<=54 【 SANチェック 】
Cthulhu : (1D100<=54) → 76 → 失敗
ギルベルト:CCB<=54 【 SANチェック 】
Cthulhu : (1D100<=54) → 50 → 成功
イヴァン:1D3+1
Cthulhu : (1D3+1) → 3[3]+1 → 4
KP:イヴァンはSAN50
イヴァン:「……こ、れ…。」
ギルベルト:「なん、だよ…これ…。さっきの?顔が…」
イヴァン:「何か、変なことをしているなとは、思ってたけど……自分を、複製、してるの…?」
イヴァン:「どうかしてる…。」
KP:この死体たちには<目星><医学>ができる
ギルベルト:医学初期値だけどどっちも振れるか
KP:いいよ~
ギルベルト:クリティカルするだけだな!
ギルベルト:CCB<=75 【 目星 】
Cthulhu : (1D100<=75) → 51 → 成功
ギルベルト:CCB<=5 【 医学 】
Cthulhu : (1D100<=5) → 45 → 失敗
KP:彼らは一様に、首元に赤い痣のようなものがあるのがわかる。
ギルベルト:ちなみに、さっき縛った男には?
KP:戻って確認すればいいだけだから、わかっていいか。ないよ。
ギルベルト:了解
ギルベルト:「……動いたりしねーよな」
イヴァン:「や、やめてよ、怖いこと言うの…」
ギルベルト:「悪い。ちょっと…想像した。ここは関係ないみたいだな?」
ギルベルト:部屋はこれ以上見れなさそうか
KP:この部屋にはこの死体たち以外、特に何もない。
イヴァン:「寒いし…他を見ようか。」
ギルベルト:「…そうだな」
ギルベルト:鍵があるなら閉めたいくらいだ
KP:鍵はないけど、扉は閉められる。
ギルベルト:扉は閉めておく。なんならバリケードする
KP:バリケード……うーん?資材があるか<幸運>かな
ギルベルト:CCB<=60 【 幸運 】
Cthulhu : (1D100<=60) → 46 → 成功
ギルベルト:あった!
KP:じゃあ、机か物入れか何か動かしてバリケードにできた。
KP:中の死体が動き出しても、簡単には出られないね。
ギルベルト:次は2番に聞き耳だ
KP:どうぞ
ギルベルト:CCB<=65 【 聞き耳 】
Cthulhu : (1D100<=65) → 86 → 失敗
どどんとふ:シークレットダイス
SCCB<=45 【 聞き耳 】
Cthulhu : (1D100<=45) → 22 → 成功
イヴァン:シークレットダイス
イヴァン:「…人の気配がする、かな…」
ギルベルト:「…気をつけていくか」
イヴァン:「心配なら、僕、開けるよ?」
ギルベルト:「大丈夫だ。開ける」
イヴァン:「うん。」一歩下がる。
ギルベルト:正直、そこまでは任せらんねぇだろ…自分の事だ
KP:それじゃ。「2」の扉を警戒して開ける、と。
KP:部屋に入ると、まず君の目に飛び込んできたのは、ベッドに横たわっている一人の人間だ。
KP:それは……イヴァン。
KP:君の大切な子だ。
ギルベルト:「イヴァン…!」咄嗟に走っていく
KP:悪い夢でも見ているようでうなされており、寝汗もかいている。掛け布団などはかけられておらず、袖が捲り上げられた腕には包帯が巻かれている。すこし血も滲んでいるようだ。
KP:この部屋は狭く、ベッドの他にも本棚がある。
ギルベルト:「おい、イヴァン…?」血の気が引く、焦ってイヴァンの状態を確認する。
ギルベルト:起きないだろうけど、ペチペチしたり、髪かき上げて顔みたり、包帯の状態確認したり。一通り触ったら、額あわせて鼻先擦り付ける。
KP:イヴァンは頰を叩いたりしても目覚める気配はない。脈も呼吸も正常ではないけど、間違いなく生きている。
ギルベルト:ひとまず、脈とか呼吸があるだけでいい…
KP:包帯は外す?
ギルベルト:まだ、今は外せねぇな。血が滲んでるんだったら特に…
ギルベルト:「何されてんだよ、これ…」って、顔上げて目に入るのは本棚か
KP:本棚にはファイルがずらりと並んでいる。
ギルベルト:見たい
KP:技能は特にいらないよ。
KP:適当に手に取って中を見ると、そこにファイリングされていたのは一見すると履歴書に見えるものだった。
KP:顔写真に、写真の人物のものと思われる名前、経歴、家族構成、恋人の有無や交友関係などが詳細に書かれている。そして全てのものに「済」を示す判が押されている。
KP:ざっと見ても、イヴァンの情報はなさそうだけど。
ギルベルト:これって…
KP:(あと、本物のイヴァンは眠っているから、ここでは「イヴァン」の立ち絵で発言するのは全てクローンの彼だよ。念のため業務連絡。)
イヴァン:黙って部屋の入り口にいた。
イヴァン:「…ギルベルト、あの…」
ギルベルト:「……。」ファイルから顔上げて目線を遣る。
イヴァン:「…僕…隣に何かないか、見てくるから…。」
KP:彼は「3」の部屋に行くようだ。
ギルベルト:「……あ。」扉の方見て、横になってるイヴァンの方見て。何回か視線行き来させる
イヴァン:それを見て、返事を聞かずに部屋を出て行く。
ギルベルト:ちょっと考えるけど…、自分の着てるジャケットを眠ってるイヴァンにかけて後を追いかける。
ギルベルト:「待て、俺も行く…!」
KP:彼はすでに「3」の部屋に入っている。追って入る、でいいね?
ギルベルト:あぁ、入るぜ
KP:中には大人でも入れるほど大きな容器がいくつか並んでおり、その一つには実際に人間が胎児のような格好をして入っていた。
KP:面立ちははっきりしないが、あの男に似ているように思われる。
イヴァン:「……ここで、クローンを、造ってるんだね……。」
ギルベルト:「……そうみたいだな。何のつもりだよ」
イヴァン:容器のそばには見たことのない機械が並んでいる。奥にはデスクがあり、ノートパソコンと、他にも紙が乱雑に置かれている。
KP:容器のそばには見たことのない機械が並んでいる。奥にはデスクがあり、ノートパソコンと、他にも紙が乱雑に置かれている。
ギルベルト:まずはデスクを確認する
KP:デスクの上は描写の通りだ。ノートパソコンと、紙。
ギルベルト:ノートパソコンの画面は?
KP:電源は切れているね。入れる?
KP:イヴァンは紙を手に取ろうとしている。
ギルベルト:入れる
KP:わかった。
KP:パスワードロックなどはなく、開くと、デスクトップに並んでいるアイコンは「メモ帳」のみ。
ギルベルト:紙見てくれるなら確認してもらって、ノートパソコン見てるな
イヴァン:「………」黙って紙を読んでる。
どどんとふ:シークレットダイス
SCCB<=50 【 アイデア 】
Cthulhu : (1D100<=50) → 42 → 成功(※男を殺さないと、本物のイヴァンが呪いから解放されないことを察する。)
イヴァン:シークレットダイス
ギルベルト:メモ帳のファイルは複数?タイトルとか。ファイルは普通にひらくか?
KP:メモ帳は一つ。タイトルはない。普通に開くよ。読む?
ギルベルト:読む
KP:メモ帳の内容
「私たちへ
じきに、ここでの活動も終了する。次の拠点に移動するために、ここの施設は跡形もなくするように。これはクローンである私にしか成し得ないことだ。念のために記しておくが、スイッチはこの部屋の奥にある。押せば直ぐに爆弾が起動するだろう。」
ギルベルト:爆破装置…!
イヴァン:「…そっちは?何かあった?」
ギルベルト:「何、物騒なもん作って…。小者が考える証拠隠滅装置だ。そっちは?」
イヴァン:「ええと……説明が難しいな。読んだほうがいいかも…。交換する?」
ギルベルト:「こっちは全然頭使わなくても読めそうなやつだ」手を差し出して紙受け取るか。ノートパソコンの前からは退く
イヴァン:「……クローン…について、と、あの男の魔術?儀式?について…かな」紙を渡すよ
ギルベルト:受け取って読む
KP:紙はなにかをまとめたの資料のようだ。技能はいらないよ。
KP:■クローンについて【要約】
・このクローンは今の地球の技術では作り得ないものである。
・同じ神を信仰する技術者と出会い、定期的にクローンを生成してもらっている。
・クローンにはオリジナルとの見分けがつくように、見える位置だが、不自然でない場所に注射を打ち、痣を作ること。
・この注射によって、クローンは生まれてから三日目に眠りにつくときにそのまま息を引き取ることとなる。
KP:■【チャウグナーフォーンの呪いについて】
この呪文の対象となったものは、最後にはチャウグナー・フォーンに貪り喰われてしまう。
この呪文のためには、呪文の焦点にするための対象の肉が本の少量と、1週間に12時間ずつの呪文の詠唱が必要である。また、呪文の使い手はチャウグナー・フォーンの崇拝者であるという誓をたてた者でなければならない。
対象になるものはどんなに遠く離れた所にいても、呪文の影響を受け、呪文は自動的に成功する。
KP:<アイデア>を2回振ってくれる?
ギルベルト:CCB<=90 【 アイデア 】
Cthulhu : (1D100<=90) → 100 → 致命的失敗
ギルベルト:CCB<=90 【 アイデア 】
Cthulhu : (1D100<=90) → 30 → 成功
KP:あ~
ギルベルト:はあ…
ギルベルト:ここで
ギルベルト:ここでか
ギルベルト:ここで
ギルベルト:ここで?
KP:オカルト苦手かな?トラウマ?
ギルベルト:トラウマにもなるよな…
KP:では成功情報。この「呪い」は、ひとたび術をかけられたら最後、術者が生きている限り、解放されることはないのでは、と感じる。
KP:まるで趣味の悪いSFのような内容だ。しかし、この場にはそれを事実だと裏付ける現実が幾つも揃っている。君の常識ではありえない事態に、<SANc>数字は…ファンブル処理込みにするよ。
KP:<SANc1D3/1D8>
ギルベルト:うっ…SANcで済むなら安いと思うか
ギルベルト:CCB<=54 【 SANチェック 】
Cthulhu : (1D100<=54) → 54 → 成功
KP:いちたり…
ギルベルト:いちたりたーーーーー!!!!!!
ギルベルト:1d3 //SAN減少値
Cthulhu : (1D3) → 3
KP:SAN51だ
ギルベルト:まぁ、まぁ…
ギルベルト:順調(順調)
イヴァン:「…ギルベルト、大丈夫?」
ギルベルト:「……大丈夫、だ。悪い」顔色は悪いし声が少し震える
イヴァン:「…無理、しないで…。」
ギルベルト:「誓ってなんだ…?呪いとか…。肉?少量の、肉…生贄とか……」メモの内容を反芻してぶつぶつ呟きながら表情を曇らせる
KP:ここで、二人とも部屋全体に<目星>できる。
どどんとふ:シークレットダイス
SCCB<=82 【 目星 】
Cthulhu : (1D100<=82) → 84 → 失敗
イヴァン:シークレットダイス
ギルベルト:CCB<=75 【 目星 】
Cthulhu : (1D100<=75) → 15 → スペシャル
KP:部屋の奥に透明なカバーをかけられた何かのスイッチがあることが分かる。スペシャルだし、メモ帳にあった爆弾のスイッチだと察せる。
ギルベルト:スイッチは確認だけしてちょっとやりたいことがある
イヴァン:「…何か見つけた?」
イヴァン:(目星失敗だったよ…)
ギルベルト:「スイッチ、あった…」
ギルベルト:指をさす
イヴァン:「……」
イヴァン:「…爆弾、の、だね」
ギルベルト:「そうだな…。」
イヴァン:「………」スイッチをじっと見つめてる。
ギルベルト:もう一つ確認してないことがあるんだよな
ギルベルト:2の部屋に戻って包帯の下を確認したい。一応、全部の確証だけとるか…察しはいいほうだと思ってるけどな
KP:わかったよ
KP:眠っているイヴァンの包帯を外し、ガーゼの下を見る。御察しの通り、肉が抉られたような小さな痕がある。
ギルベルト:わかった。呪いの対象はイヴァンで、術者があの男か…。で、効果の範囲が離れていても有効ってことは
ギルベルト:このまま爆破しておけってことなんだろうな。
ギルベルト:でも、な…
KP:うんうん?
ギルベルト:やりたくねぇ…
KP:そっか~
ギルベルト:見た感じだと、目を覚まさないのは単純に消耗してるだけなんだろうから
ギルベルト:そのまま担いで帰れそうなんだろ
KP:ちょっと大変だけど、担いで帰るには問題ない。
ギルベルト:呪文の効果があったとしても、元凶を断てば問題ねーはずだ
KP:うん?
ギルベルト:でもな、これ…考えたくねぇ…
ギルベルト:スイッチ誰が押すんだよ…。なんで動けるやつが他にいねぇんだよ。あーーーもう!!!
KP:君があれこれ考えて、ふと顔をあげると
KP:部屋の入り口から、イヴァンがじっと、君を見つめている。
ギルベルト:「……。」息を飲む、見つめ返す。声かけてくる様子は?
イヴァン:「…ギルベルト。」
イヴァン:「君は、その子……イヴァンを、本物のイヴァンをつれて、遠くまで逃げて。」
ギルベルト:「……っ」唇が震える。目を伏せる。
イヴァン:「僕は、察しは良くないかもしれないけど……なんで自分がここにいるのか、何をするために生まれたのか、わかった気がする。」
イヴァン:「ここは僕が……片付けるから。」
ギルベルト:「っ……こんなの、おかしいだろ。」声なんか震えきってるし、馬鹿みたいに突っ立ってる。
イヴァン:「……」
イヴァン:そばに行って、手に触れる。
イヴァン:「……大丈夫だよ。どうせ”僕”は、明日には死んでしまうみたいだから。」空いている手で、自分の首に触れる。
イヴァン:「あっちの部屋の、たくさんの死体を見たでしょう。”僕”も、ああなるんだろうね。」
イヴァン:「僕がイヴァンじゃないって言うなら……あの死体たちと僕は、君にとってそう大差ない筈だよ。」微笑んでみせる。
ギルベルト:「察しなんか悪い癖に、なんでこんな時ばっかり…物分りのいい振りしやがって。なんで……」今この場で何も出来ない無力な自分が悔しくて悲しい。涙が出てくる。
イヴァン:「……ごめん…。」
ギルベルト:「なんで、こんなの…一日だって…、なんでそんな猶予くらい……」
イヴァン:「……いい子、お願いだから泣かないで…。」手で涙を拭ってあげる。
イヴァン:「僕が、僕がもし…本物のイヴァンだったら…」
イヴァン:「明日までしか生きられないなら、君に、一緒に死んでって言ってしまったかもしれない。」
イヴァン:「……僕が…偽物でよかった。そうでしょう?」
ギルベルト:「偽物でよかったことなんかねーよ!……少なくとも、俺にとっては」
イヴァン:「……うん。本当に、ごめんね…。」
ギルベルト:「俺にとって……今日、デートしたお前は本物だ。胸張れよ!」胸元強めに叩く
イヴァン:「……君は、優しいね…。ありがとう。」
イヴァン:「……すごく、嬉しい…。」
イヴァン:ずっと微笑んで話してるけど、だんだん表情がかたくなってくる。
ギルベルト:「お前のおかげだ。…Danke」両手で優しく頭なでてやる
ギルベルト:多分、これ以上は俺がここにいたら邪魔だな。弱いとこは見せたくないだろうし…もう、イヴァン担いで出るぜ。
イヴァン:黙って頷いて撫でられてる。担ぐのを手伝ってあげて、”イヴァン”に巻いているマフラーを返すよ。
KP:眠っているイヴァンを背負って、ここを出る、でいいかな?
ギルベルト:それでいい。ごめんとかはもう言わない。希望通りに…遠くまで逃げる。
KP:わかった。
KP:扉を開けるために、彼は入口までついてくる。パスコードを入力しながら、彼はぼんやりとつぶやいた。
イヴァン:「僕の愛は、よくない愛かもしれない。君を、また、傷つけるかもしれない。」
イヴァン:「それでも、本当に愛してる。…さいごまで。」
KP:入口の扉が開き、君たちの間に冷たい夜の気配が割り込んでくる。
イヴァン:「イヴァンと、幸せにね。」
KP:彼はそれ以上何も言わず、菫色の瞳を細めて、君たちを外へ促した。
ギルベルト:「……余計な心配なんかしなくていい。お前だって…よく、知ってるだろ」目を細めて笑ってやる、ちゃんと
イヴァン:笑い返すよ。
KP:外へ出る?
ギルベルト:外に出る。遠くに…言われたとおりに。
KP:わかった。
イヴァン:「……До свидания.」
KP:その言葉を最後に、扉は閉まる。そこはもう、二度と開くことがないだろう。
KP:異国の響きを纏った、彼の最後の言葉。意味が解るか、<知識>してみようか。
ギルベルト:CCB<=80 【 知識 】
Cthulhu : (1D100<=80) → 43 → 成功
KP:ダ スヴィダーニャ。言葉そのものは「また会いましょう」、という意味の別れの言葉だ。二度と会えないとわかっていても、ロシアではこれが別れの挨拶だ。
KP:直ちにこの場を離れるかい?
ギルベルト:「……また、だろ。そうだよな」
ギルベルト:離れる!振り返らないぜ。俺様、大事な荷物担いでるしな…!
KP:わかったよ
KP:君は、イヴァンを連れて夜の山道を下っている。深く眠っているイヴァンが、途中、一つ身じろぎしたのを君は感じる。
イヴァン:「…ん。」
ギルベルト:「イヴァン、大丈夫か?……痛いか?」
KP:イヴァンは未だ眠り続けている。その呼吸は、それまでよりも多少穏やかさを取り戻したかのように思えた。
KP:灯りのない藪道の中、一定のリズムを刻む彼の寝息と体温は、君に少なからず安堵を与えることだろう。
ギルベルト:そうか。…早く目が覚めるといいな。背中に重み感じながら、ちょっと安心したように笑う。
KP:山道が舗装された道に繋がる頃。
KP:背後からドンという大きく鈍い音が響いた。
KP:【SE:ドン】
KP:地震のような揺れを感じ、イヴァンを支えながら立っていることに精一杯だろう。
KP:振り返れば、そこには大きな花火が上がり続けていた。
KP:【SE:花火】
KP:ドン、ドン。次々に空が彩られる。しかしそれが、遊園地から上がった花火ではないということを、君は確信するだろう。
KP:鮮やかな色の花を咲かせては、宙で消えていく。その色は、しばらくは君の心に焼き付いて、消えることはない…かもしれない。
ギルベルト:「……一緒に見るって、言ったのにな。」ぽつっと呟いて静かになるまで、立ち尽くしたままその光景をずっと眺めてる。
KP:【BGM:日常/Mendelssohn:Lieder ohne Worte "Consolation" Op.30-3】
KP:その後、君はなんとか君たちの家の寝室まで、イヴァンを連れ帰ってきた。
KP:イヴァンは深く、深く眠っているようで、ただただ穏やかに寝息を立てている。
ギルベルト:今日はもう何もする気になんねーよな…イヴァンの横に寝転んでふわっと撫でながら様子眺めてる
KP:そうそう、クローンのイヴァンが今日撮影した写真や、遊園地のおみやげは、どうするかな?
KP:(それに、昨日やりとりした携帯の履歴とかもね。)
ギルベルト:しばらくは隠しておきながら、ちゃんと落ち着いて、心の整理とかもついたら…ちゃんと全部話すぜ。今は、まだ…携帯の履歴とかは消しておくか。
KP:わかったよ。それじゃあ、ひとまずは買ったものや写真のフィルムは、君の家だから隠せた、でいいよ。
KP:そうしたら、君も、今夜はもう眠るかな?
ギルベルト:俺も、もう…疲れ切ってるし、身体寄せて寝たい。SANだけじゃないあれやこれを回復したい…
KP:はあい。
KP:君は、君の隣の、ただ一人の君の愛する人の存在を確信しながら、今夜は眠りにつくだろう。
KP:---------------------------------------------
KP:翌朝。
KP:君は隣で動く気配に目を覚ます。目を開けてみれば、朝の光の中で、イヴァンが身じろぎをして、目を覚まそうとしている。
ギルベルト:「ん…、あ……」顔を覗き込む
KP:やがて、固く閉じられていた瞼が開き、菫色の瞳がぼんやりと君を見つめた。
イヴァン:「……おはよう。」
イヴァン:「…あれえ、僕……いつ帰ってきたんだっけ…?」
ギルベルト:「……お、はよ。おはよう…」
イヴァン:「ん…」伸びしたり、もぞもぞして身体を起こそうとしてる
イヴァン:「憶えてないけど、すごく怖い夢を見てた気がする…。夢の中でも、すごく、君に会いたくて……。」
イヴァン:「目が覚めて、君がいて、嬉しい……。えへへ、おはよう、ギルベルト。」
KP:朝の光の中で、イヴァンはくしゃりと微笑んだ。
ギルベルト:駄目だ…泣くかも。……質問に答えられないな。ごめんな。
イヴァン:「…ど、どうしたの?君も、怖い夢見た?」
イヴァン:泣かれちゃうなら、布団の中でぎゅーってするよ
ギルベルト:「……よかった、イヴァン。よかった」ぐすぐすしながら腕回してぴったり引っ付く
イヴァン:「ふふ、どうしたの…?」
イヴァン:「……いい子、お願いだから泣かないで…。」手で涙を拭ってあげる。
KP:昨夜の出来事、一日を共に過ごした彼、命をかけてくれたこと、事件の真相。全てを知るのは、君ただひとりだけだ。
KP:
KP:『君におはようと言えたら』ED1.「あなただけが知っている」、ベストエンドだよ
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