3.1日目午後?-2




KP:店のドアを開けて、そこに立っていたのは、イヴァンだった。

イヴァン:「……Hallo.…あの。お店、やってますか…?」

KP:君はそのイヴァンに、瞬時に違和感を覚えるだろう。まるで今まで雨の中を歩いてきたかのように、彼は髪や肩を濡らしている。

KP:<アイデア>と<目星>をおねがいできるかな

ギルベルト:「え、あ……」来客の姿を認めて言葉に詰まって、じろじろと相手を見てしまう。

ギルベルト:CCB<=90 【 アイデア 】

Cthulhu : (1D100<=90) → 36 → 成功

ギルベルト:CCB<=75 【 目星 】

Cthulhu : (1D100<=75) → 16 → 成功

KP:君は唐突に、イヴァンが初めて君の店に来た時のことを思い出す。その時も、彼は、雨に降られてここへ立ち寄った。

KP:奇妙なことに、そのイヴァンは君が見慣れているここ最近の姿より、年齢も少し若く感じられる。

KP:(…と、いうわけで、イヴァンと君が初めて出会ったのは数年前、まだ君が店を始めて間も無い頃……で、いいかな?)

ギルベルト:(店始めたばっかりの頃に来てたんだろうな、大丈夫だろ…)

イヴァン:「……少し、雨やどりさせてください。急に、降ってきました…。」

KP:彼は一つ一つ、単語を選ぶように君に話しかけてくる。

ギルベルト:こういう言葉とかも状況にも覚えがあるか?

KP:そうだね。君の記憶にある、出会った頃のイヴァンの様子に、酷似しているだろう。

ギルベルト:じゃあ、大混乱だろうけど訳もわからず様子をうかがう感じになるか。心理学…って出来るか

KP:いいよ~

どどんとふ:シークレットダイス

Sccb<=84 //ギルベルト心理学

Cthulhu : (1D100<=84) → 17 → 成功

KP:シークレットダイス

KP:彼は、雨に降られて心底困っている。このお店が休業だったらどこへ行こう…という顔をしてる。

イヴァン:「……Nein、ですか…?」

ギルベルト:「い、いや……どうぞ」ってぎこちなく席をすすめる

KP:どこの席?

ギルベルト:カウンターの真ん中あたりをすすめる

KP:イヴァンは少し迷ってから、勧められたのとは違う、隅っこの席におさまった。

イヴァン:「…真ん中って、落ち着かない…」

ギルベルト:「あ、そうか……悪い」

イヴァン:「ううん、спаси……あ、えっと…Danke schön.」

KP:彼のドイツ語は、いつものイヴァンと比べると、ずいぶん辿々しい。

ギルベルト:毎日見てるから若いってのもわかるだろうし、記憶に引っかかりもあるし。さて…どうするか……

KP:メニューは、掲示してあるのかな?イヴァンは座ると、メニューを眺めている。

ギルベルト:それでも、まぁ…一応、好みは把握してるから、そうだな…たとえば

ギルベルト:今ならイヴァンの好きな銘柄とかで紅茶もそろえてると思うけど、店内の様子に変化はないか

KP:君はキッチンに向かい……やはりそこでも、違和感に出会う。

KP:明らかに、物の配置が異なっている。しかし、その配置には既視感がある。

KP:キッチンは、先ほどとは物の位置が変わっているものの、左利きの君に使いやすいように整えられて道具が並び……。

KP:<アイデア>だよ~

ギルベルト:CCB<=90 【 アイデア 】

Cthulhu : (1D100<=90) → 32 → 成功

KP:その配置は、この店の開店当初の姿そのものだ。

KP:奇妙な状況におかれた君は、<SANc 0/1D3>

ギルベルト:CCB<={SAN値} 【 SANチェック 】

Cthulhu : (1D100) → 40

KP:SAN減少なしだね

KP:当時からイヴァンの好みの紅茶の銘柄があったかどうかは……<幸運>かな。

ギルベルト:あったらいいな…

ギルベルト:CCB<=60 【 幸運 】

Cthulhu : (1D100<=60) → 94 → 失敗

KP:極端……!

ギルベルト:数値うんぬんより出目が高い…

KP:じゃ、じゃあ…あんまり紅茶に力を入れてなかったのかな…多分一般的なものしかないかな…

ギルベルト:残念だな!

ギルベルト:味覚的には甘いものが好きそうだし

ギルベルト:動揺はしながらだけど、イヴァン好みに紅茶淹れてやるか…

KP:一般的…うーんセイロンブレンドとかアッサムになるのかな?ミルクティーならアッサムだね。

[雑談]ギルベルト:元々、珈琲の店だし…紅茶が増えたのはイヴァンがきてからなんだろうなぁ

[雑談]イヴァン:だろうねえ。紅茶については少し僕が助言ってほどじゃないけどお手伝いできてたらいいなあ

ギルベルト:ミルクティーにするか…料理いるか?

KP:振ってもいいけど、イヴァンに何飲むか確認しないの?

ギルベルト:ん、先に淹れる

KP:料理どうぞ~

ギルベルト:CCB<=85 【 芸術(料理) 】

Cthulhu : (1D100<=85) → 51 → 成功

KP:優しい紅茶の香りが、キッチンから漂う。湯気が緩い曲線を描いて立ち上る。イヴァンは顔を上げて、君の方を控えめに覗き込んでいる。

ギルベルト:「これ、で…いいか?」って出してみて反応を窺う

イヴァン:「え、あれ…ええと…」少し戸惑って目をぱちぱち。

イヴァン:「僕まだ、頼んで、ません…」

KP:そう言いつつ、イヴァンの視線は君の出した紅茶に注がれている。

ギルベルト:「……嫌いか?」

イヴァン:「…う、ううん。美味しそう…。」

ギルベルト:「ん、どうぞ…」と言いつつ俺様まだ混乱してるけどな。さて……

イヴァン:「…Danke.」

KP:イヴァンはふーふーと紅茶をさましつつ、ゆっくりと口をつけた。

イヴァン:「……美味しい、です。」

ギルベルト:「そうだろ。…今、タオル持ってきてやる」ちょっと目元緩める

ギルベルト:で、なんとなく予測はついてるけど…上に行ったとしても配置変わってるよな

KP:そうだね。君の同居人の姿はそこにはないし、それどころか、君に猫連れの同居人がいたという痕跡すら、そこにはみとめられないだろう。

KP:セルフでSANcしてもいいよ?

ギルベルト:だろうな。…それは、確かにSANcだ

ギルベルト:CCB<=52 【 SANチェック 】

Cthulhu : (1D100<=52) → 11 → 成功

KP:成功か~。じゃあ減少はしないでおこ。

ギルベルト:「……どうなってんだよ」蹲って疲れた声でこぼす

ギルベルト:配置、把握はしてるから…タオル持ってまた下に戻る

KP:イヴァンはカップで指を温めつつ、ゆっくりと紅茶を啜っている。

KP:その仕草も、入れる砂糖の数も、君の知るイヴァンそのものだ。

ギルベルト:動揺はしてるけど、このくらいなら表に出さなくても…対応できると思う

KP:SANも減ってないし、それでいいよ~

ギルベルト:おかしなことならいっぱい起きたしな…

ギルベルト:見た目違ってて、室内も違ってて…ありえないけど昔みたいになってんな。って状況がわかるだけマシか

ギルベルト:持ってきたタオル差し出して「ほら、濡れてて気持ち悪いだろ?」

イヴァン:「…!あ、ありがとう…ございます…。助かるよ…」

KP:イヴァンはタオルを受け取ると、もたもたと髪や肩をぬぐう。ニットの背中に丸い水滴をいくつも残したり、してる。

ギルベルト:「お前、全然拭けてねーぜ?」見ててちょっと面白くなる。

イヴァン:「え、えっ?どこ…?」

ギルベルト:「こっち…」イヴァンの手からタオルとって届いてないとこ拭いてやる

イヴァン:「……ありがとう。ごめんなさい。」

ギルベルト:「いや?……気にすんな」放ってはおけないしな…

イヴァン:「とっても、助かった。紅茶も、美味しいです。」タオルを返して、座り直す。

ギルベルト:「ん、そうか…よかった」なんかいつもみたいな調子で喋れてないだろうな。無自覚に沈黙が多くなる。

KP:君が話しかけないなら、イヴァンからも特に話しかけては来ないだろう。

KP:彼は、紅茶のカップを少しずつ傾けながら、窓に歪な曲線を描いて流れる雨垂れをぼんやりと眺めている。

ギルベルト:でも、まぁ…このイヴァンの姿は懐かしいなぁ…と感じる。作業の合間に視線がイヴァン側に引き寄せられる。

KP:それなら、そのまま静かに雨音だけが店内に響く、そんな時間が流れ、そして……

KP:不意に、窓の外に連続して閃光が走る。

KP:続いて、雷鳴。

KP:【SE:雷鳴】

KP:君は、その一瞬、稲光に照らされた表通りに、奇妙なものを見る。

KP:表通りの四角い石畳に、垂直に落ちていく雨。その直線の群れの中に、一疋の大きな獣がいる。

KP:その体は飢えたように痩せていて、その至る処が青い粘性の液にまみれている。

KP:それは君の知るどんな生き物とも似ていないが、何故か君は『猟犬』という印象を抱くだろう。

KP:<目星>だよー

ギルベルト:CCB<=75 【 目星 】

Cthulhu : (1D100<=75) → 76 → 失敗

ギルベルト:いちたりない!!!

KP:いち足りなかったか

KP:雨の中、獣が何を見ているか君にはわからない。獣の方も、君を見ているかもしれない。

KP:<SANc 2/1D10+1>

ギルベルト:CCB<=52 【 SANチェック 】

Cthulhu : (1D100<=52) → 21 → 成功

KP:SAN-2で50だね

ギルベルト:雷鳴るからイヴァンも外見てねぇ?目星…

KP:残念ながら、イヴァンはここは見ていないね

KP:君が一度まばたきをすると、既にその獣の姿はどこにも見えなかった。

KP:雨脚は不規則な直線を描く。まだ、弱まる気配はなさそうだ。

ギルベルト:っく……

ギルベルト:「なっ…!」瞬きして、目をこすって、窓の外見てる

KP:イヴァンは異変には気づかなかったようだ。窓を見て顔を青くしている君に、首を傾げている。

イヴァン:「…どうかした?」

ギルベルト:「い、いや…何でもねぇ。……見間違い、か?」SAN減ってるし多少声は震えるけど、もう見えないならそれまでだ

イヴァン:「…みまちがい、ですか?」

ギルベルト:「……なんでもない」何度か大きく息吐いて落ち着く

イヴァン:「僕も、雷、あんまり得意じゃない……大丈夫」

ギルベルト:「そう、だな…。雷のせいか……」

イヴァン:「うん。きっとそう、です。こわくないよ。」

ギルベルト:「……雨、長くなりそうだな」

イヴァン:「うん……あ…そう、ですね。ごめん…」

ギルベルト:「何がだ?」

イヴァン:「僕、邪魔じゃ、ない…?お店、もしかして休みだったかな…」

ギルベルト:「いや、邪魔じゃ…ねぇよ。…大丈夫だ」

ギルベルト:そろそろ何とか話振りたいな…

イヴァン:「……ありがとう…。あの、僕のドイツ語、変じゃない…ですか?勉強中で…」

ギルベルト:「いや、ちゃんと喋れてるぜ?確かにちょっとたどたどしいけどな…」

イヴァン:「本当…?よかった。」

ギルベルト:まさかイヴァン相手に…また、この質問をする日がくるとは思わなかった…

ギルベルト:「お前、名前は…?」

ギルベルト:知らないと話しにくいし、ちょっと環境に順応してきた。悩んでも仕方ない。夢でも仕方ない…

イヴァン:「僕?イヴァン、です。」

ギルベルト:「イヴァンか。…ギルベルトだ」

イヴァン:「…ギルベルト。」

KP:君の名前を呼ぶ発音のRの音には、ロシア訛りの強い巻き舌が含まれている。

KP:最近はあまり聞かなくなった音だな、と思うかもしれないね。イヴァンも随分ドイツ語が上達したな、と思うかもしれない。

ギルベルト:「ギルベルト……もう一回、言ってみろ?」ってゆっくり発音して修正してやる

イヴァン:「ギ、ギルベ、ルト…」

ギルベルト:「ははっ…下手くそ。ゆっくり、やれば…お前ならちゃんとできるようになるぜ」

ギルベルト:ちょっと楽しくなってきた。

イヴァン:「う……。うん、練習する…。えっと…ギルベルト。」

イヴァン:何度か、教えられた通りに口の中で名前を繰り返したり、してる。

ギルベルト:訛りの強い感じとか…懐かしいなぁって気分にはなるかもな。様子眺めてる。

ギルベルト:それはそうと、困ったな…どうするか。

イヴァン:「…書くのは、慣れたけど、喋るのは…大変、だね。」

ギルベルト:「大丈夫だ、ずっと喋ってたら慣れるだろ…」

イヴァン:「う、うん…」ちょっと目をそらしてまばたきする。

ギルベルト:「どうした?」話したいことがある時のイヴァンの癖…、気づいて自然といつもの調子で声をかける。

イヴァン:「……ええと……。ギルベルトは…」

イヴァン:「…ビーチコーミングって、知ってる?」

KP:君は、それが何なのか、知っていたよね。

ギルベルト:博物学成功してたからな

KP:ビーチコーミングとは、海岸の漂流物蒐集のことだ。骨董品分野の一つで、価値のあるものや趣味の良いもの等を拾ったり観測したりする。イヴァンと出会った頃に、そのことを知っていたかはわからないけど……或いは、イヴァンから教わったのかもしれないね。

イヴァン:「拾った物がどこから来たのかとか、考えるのも結構面白くて……」

KP:緊張気味だった彼の表情が、ふと、やわらかくなる。

ギルベルト:「陶器とか?」(※前セッションで一緒に海で陶器片を拾った。)

ギルベルト:好きなこと話してるときは緊張しないで話せるのにな…

イヴァン:「ん、うん。欠片みたいなのが殆どだけど、他にも……この辺りの海は、海流も複雑で、いろんなものが、流れ着くんだ…。」

ギルベルト:「今日は、海を見に来たのか…?」

イヴァン:「……まだ先の話だけど、ドイツに住むかも、しれない」

イヴァン:「この辺りの海辺を、いくつか、見て回ってる。家を建てたいんだ。」

ギルベルト:「……あぁ、そうか」

ギルベルト:「場所はもう決まったのか?」

イヴァン:「近くに、いい土地を見つけたんだ。静かで…きれい…。そこに決めようか…迷ってる。」

イヴァン:「僕の家の近くだと…冬は海が、凍っちゃうから…。」

ギルベルト:「海の近く?」

イヴァン:「そう。この近くの…海の近く。」

ギルベルト:「……いい場所だな」俺はその場所を知ってる。何度も足を運ぶことになるんだ…

イヴァン:「だから、ドイツ語……じょうずにならないと。」

ギルベルト:「大丈夫だ。…多分」

イヴァン:「…君は、お店、一人でやってるの?」

ギルベルト:「いや、ふたりで…やるんだ。大事な奴と…」このくらい言っても許されるだろ。本人の顔できかれたら、こう言うしかないな。

イヴァン:「…大事な人、か。いいなあ…。」

イヴァン:「僕は、一人で、うまくいくか、心配…。」

ギルベルト:「上手くいくぜ?…俺様のお墨付きだ」

イヴァン:「……ふふふ。君は、面白いね…」

イヴァン:「でも、不思議だな。なんだか君の、言うことは、……信じられる。」

ギルベルト:「あぁ、信じておけば間違いないぜ?…今言ってることについては、な」

イヴァン:「…? わかったよ。ありがとう。」

ギルベルト:この奇妙な状況にも大分慣れてきたけど、このままって訳にいかねぇしな…

イヴァン:「君は優しい子、だね、…ギルベルト。」

イヴァン:「……どうして、君にこんな話、したんだろう…。僕の話は、退屈だったでしょう。」

ギルベルト:「っ…いや、退屈じゃねぇよ。」当たり前なんだけど…普段のイヴァンと同じ物言いに動揺して動きが止まる。退屈なわけないだろ…、声も、テンポも、好きなんだから。

KP:イヴァンはふと、窓の外に顔を向けた。

KP:いつの間にか、雨は止んでいる。表通りには丸い水溜りがいくつもできて、雲間からの光に、あちこちが白く輝いている。

イヴァン:「ありがとう……もう、行かないと。」

KP:イヴァンが席を立つ。もたもたと会計を済ませるために財布を取り出した。

ギルベルト:じゃあ、財布出す手を静止して「俺が勝手に淹れただけだ。…また来いよ」

イヴァン:「でも……」

イヴァン:チップくらい払おうと思ったんだけど

ギルベルト:「いいから…」

イヴァン:「……わかった。また、来る…。」

ギルベルト:「ん、待ってる…」

KP:イヴァンは財布を引っ込めて、席を立つ。

イヴァン:「このお店がここにあって、よかった」

ギルベルト:「ん、そうか…」カウンターから出て送り出すか

KP:彼は、扉のところで君を振り返ると、ぎこちなくはにかんだ。

イヴァン:「До свидания.」

KP:扉が開かれ、ドアベルの音が響く。眩しい雨上がりの光に、君は一瞬目が眩むだろう。

KP:【SE:ドアベル】

KP:【SE:消音】

KP

KP:【BGM:日常/Mendelssohn:Lieder ohne Worte "Consolation" Op.30-3】

KP

KP:君は、再び目を開く。そこは、いつもの君の店だ。

KP:そう、いつもの君の店。

KP:君の、ここ最近の記憶通りの物の配置だ。雨上がりの表通りはいつもより鮮やかな色をして、光が店内に反射する。

ギルベルト:え、え…

ギルベルト:咄嗟には反応できないか、ちょっと目をパチパチする

KP:その光の中、いつもの隅っこの席には、君の記憶通りの、イヴァンの姿がある。

KP:彼は、腕を枕にするようにしてカウンターに突っ伏している。

イヴァン:「………」

ギルベルト:見つけたからには近寄っていって恐る恐る肩揺らしてみる

ギルベルト:「……い、イヴァン?」

イヴァン:「……んう…?あれ、僕、寝てた…?」

KP:どうやら彼は、眠っていたようだ。伏せていた頬には、服の跡が薄く残っている。

イヴァン:「………」

KP:イヴァンは目をこすりながら、君や、店や、表通りをぼうっと眺めている。

ギルベルト:見た感じの変化は?

KP:君の把握している通りの、現在のイヴァンだね。

イヴァン:「…不思議な夢、見た気がする。」

ギルベルト:「……」ぎゅっと抱きついておく

イヴァン:「…わ、え、ギルベルト?」

ギルベルト:「……イヴァン」しがみ付いて肩口に顔押し付ける

イヴァン:「…なあに?どうしたの…?」

イヴァン:なんだかよくわからないけど、背中とか頭とかポンポンしてあげるね

ギルベルト:「……わかんねぇ」ちょっと声震える。顔上げずにポンポンしてもらっておく…こわかった

イヴァン:「僕ねえ、初めて、この店に、入った時の、夢…見てたよ。」

イヴァン:「…どうして忘れてたんだろう……あの時も、こんなふうだったね。この席から見る景色が、きらきらしてて…。君が、いて…。」

ギルベルト:「……夢?」腕はまわしたまま顔上げて話聞いてる

イヴァン:「うん。」

ギルベルト:「夢、夢か…そうか。……そう、か。俺がいて?」目元を緩ませてイヴァンの顔を覗きながら先を促してみる

イヴァン:「うん?あとは、君の知っている通りじゃないかな…?僕はあの頃まだドイツ語も下手だし、雨にも降られるし、ひどい目にあったけど」

イヴァン:「でも、君に会わなかったら、あの家にも、住まなかったかもしれないね。」

イヴァン:なんかかわいいから、よしよししながら話してる。

ギルベルト:「そうか。……よかった、会ってて。よかったな」引っ付いて首元にぐりぐり顔押し付ける

イヴァン:「ふふ…くすぐったいよ」

イヴァン:CCB<=84 【 目星 】

Cthulhu : (1D100<=84) → 73 → 成功

イヴァン:「…ん、」

KP:イヴァンはふと、店内を気にする

ギルベルト:「……イヴァン?」気配感じてまた顔上げる

イヴァン:「何でも……ええと、あの傘、忘れ物?」

KP:イヴァンが示す先には、例の、女性ものの黒い雨傘がある。

ギルベルト:「あ、そうだな?…多分。いや、わかんねぇ……」って、そういえばさっき傘いじってたこと思い出してる

KP:そこへ、ドアベルの音が軽快に響く。

KP:【SE:ドアベル】

KP:みれば、先程の女性客が入口に立っている。戻ってきたようだ。

KP:彼女は少しばかり、雨に濡れている。

ギルベルト:「わっ…!?」ドアベルで気づいて慌ててバッと離れて振り返る

KP:<目星>して~

ギルベルト:CCB<=75 【 目星 】

Cthulhu : (1D100<=75) → 82 → 失敗(※彼女は”猟犬”を眷属として連れる女神のため、服の端に”猟犬”の青い膿が付いていた。

ギルベルト:落ち着いてみてる場合じゃなかったな

KP:動揺が出目に見事に出てるね

KP:彼女は真っ先に先程座っていた席に視線をやると、ぱっと表情を明るくした。

女性客:「ああ、やっぱりここにあった!よかったわ!」

KP:彼女は、席に置き忘れられていた傘を手に取る。

ギルベルト:「あ、忘れ物…か?よかった…」声に動揺が出るくらいには慌ててる

女性客:「大事なものなのに、忘れちゃうことってあるわね。面白いわよね。いやねえ。」

女性客:「思い出して、戻ってこれてよかったわ。お騒がせしたわね。」

女性客:「また、美味しい珈琲、飲みにくるわね。」

KP:にこりと微笑むと、彼女は身を翻し、店を出る。

ギルベルト:「ん、また…待ってる」って戸口まで行って見送るか

KP:(それなら前の行の「にこり」はその見送りに送られたかな)

KP:雨はもう止んでいるというのに、彼女は真っ黒な雨傘を広げると、表通りの光の中へと消えていった。

KP

KP:CoC『雨の日は忘れ物』 これでシナリオエンドだよ~



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